ビジネス書ではない気がしますが、ホリエモンとひろゆきの対談をまとめた書籍の感想です。世代も近いからか共感できる内容も多く書かれていました。もちろん私と意見の違う点も多いけど庶民的な意見に驚きました。
このブログを始めた当初はビジネス書の書評もメインにするつもりでした。しかし最近は技術系の書籍ばかり読んでいます。たまにビジネス書を手にとっても全部は読まずにつまみ食いが多い感じです。
ゆめぴょんです。こんちはっ(^^)/
そんな時にこの本を見つけました。ビジネス書の棚にはありますが微妙な位置づけです。しかしとても読みやすくてすぐ終えたので、久しぶりに1冊まるまる読めました。内容的には薄いです。共感の可否はともかく共有したいと思います。
幸せの基準はお金ではない
お金、雇用、起業についての彼らの意見を箇条書きでまとめてみました。
- お金は信用を数値化したもの。信用があればお金も増えるが、お金で信用は得にくい
- 終身雇用を享受できた年代って実は短い
- 住宅をローンで買うのは危険。今の給料がずっと続くと思うのは幻想
- 現状に満足してる人は、改善に抵抗しがち(大企業病など)
- グーグルは非営利企業っぽく見せるのが得意
- アマゾンが成功したのは忍耐とシリコンバレーの集金システムのおかげ
- 変人が社会的に評価されるものを作ったら天才。作らなければ変人で終わる
- 天才は周りに流されない。毎日同じことが出来るので努力家でもある
- 日本のITは残念なのではなく、進みすぎてて世界に受け入れられなかった
- 教育の原則は「人類をより良くする大人を作る」ことなのに「逆らわない子供を作る」になってる
日本は世界の中でも国民が裕福な国です。そして治安も良いし、食事も水も美味しいし、教育も行き届いていてとても暮らしやすいと思います。世界一周の旅行後なので特に実感しています。
それなのに国民が幸せだと感じる比率は低くて、仕事が好きな人の割合も少ないという統計がでています。とても残念です。何かしくみが悪いとは皆が実感しているでしょうけど、複合的な要素がからんでいると思います。
最近見つけたそれらの統計について書かれた記事のリンクです。集計方法や内容については少し突っ込みどころがありますが、各国で同じ基準での集計であることは信じているので参考にはあります。
→CNN.co.jp : 「幸せな国」番付、トップ5は欧州が独占 日本は43位
→日本人は世界でいちばん仕事が嫌い
政治や納税ついて
出版されてから時間が経ってるので、少し古い内容もあります。今でも通用しそうな内容を中心にあげてみました。
- 消費電力大きい方がエコポイント高いとか、高速道路1000円とかエコの点からは逆効果
- 相続税100%や固定資産税増税が良いかも。後者で土地が安くなるため住宅も持ちやすくなるはず
- 消費税をアップして所得税・住民税をゼロに近づけた方が良い。脱税の金持ちからも取れる
- 増税だけでなく、構造改革などで無駄遣いをなくすことも重要
- 政治家の資金管理団体は無税。子供への相続、損害賠償請求などもかわせる
メディアついて
- 今のメディアは共産主義を助長。しかもメディアは権力の手先になってる
- テレビ局の人間はライブドアにのみ込まれることばかり気にしてた。実力でのみ込めばよいのに
- テレビ局のCM費は高すぎる。出版社も含めてマスメディアはマスでなくなる
- メディアは同業者や広告主の悪い点は報道しない(大震災とみのもんたで証明済み)
- 出版連合はブックオフ買うぐらいならアマゾンみたいなのを作れば良かった
- 紙媒体やTVでの通販はネット使えない人がいる20年は続く
日本に帰国して真っ先に感じたのはマスコミの劣化です。マスゴミとも呼ばれてますね。東日本大震災の原発事故では多くの情報を隠して報道しなかったことが明らかになっています。NHKですら信用できません。
しかしネット情報の多くも一次情報はマスコミからです。だからこれからは、情報の取捨選択を各個人でしっかり行うことがとても重要だと感じています。普段から自分の頭で考えることを実践していないと流されてしまいます。
全体をとおしての感想
内容には賛成な部分も多いですが、ざっくばらんな会話なのでメッセージ性は薄いです。また合理的な人にとっては当たり前の内容が多く感じました。
こういう風に意見をはっきりと分かりやすく言う人が政治家にも登場してほしいです。でも合理的な人ほど、政治家には魅力を感じないでしょうね。
ひろゆきが司会のような立場を演じてるために、ホリエモンの声が大きくなってると感じました。ホリエモンの意見は広く知られているので、もっと、ひろゆき本人の考えも聞いてみたかったです。
まぁ何かを得ようと思って読むのではなく、疲れてる時とか暇な時にさくっと読むには適してると思います。今の社会に疑問を感じている人も共感できるかもしれません。
まとめ:今日のゆめぴょんの知恵
あとで知りましたが、勝間和代と3人での対談本もあるようですね。彼女の本も何冊か読んだので話の方向性がわかりますが。
ビジネス書というよりタレント本に近い感じですね。ホリエモンかひろゆきに好意を持っている人なら、一度読んでみることをオススメします。ネットの読み物に近い印象です。
ゆめぴょん(@yume_pyon)でした。
では、ばいちゃお! こてっZzz