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『レ・ミゼラブル』映画感想!おすすめシーンと人物評と残念な点

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ゆめぴょん評価:★★★☆☆

映画『レ・ミゼラブル』の感想です。愛されたことのなかった男が「愛」に触れて改心し、周りの人々にも「愛」の素晴らしさを伝えていく物語です。有名な話だけどあらためて映画で見ると感動できました。

ゆめぴょんです。こんちはっ(^^)/

冒頭からスケールの大きさを予感させる映画です。ファンティーヌ、エポニーヌなど魅力的な女性や、幼少期のコゼット、ガブローシュなど子供の登場人物も重要です。以下、あらすじ、感想、人物評などです。

映画『レ・ミゼラブル』の簡単なあらすじ

パンを盗んだ罪などで19年間も服役していた男、ジャン・バルジャンは食事を与えてもらった教会で、銀の食器を盗み警察に捕まります。しかし司教は「食器は私が与えたもの」と言ってかばった上に2つの銀の燭台まで与えます。

その好意によってはじめて「愛」に触れたジャン・バルジャンは、会心して4年後には市長にまでなります。彼の工場で働いていた女性ファンティーヌはちょっとしたことで工場を追い出され、売春婦にまで転落します。

そして小競り合いで警官ジャヴェールに逮捕されるところを、ジャン・バルジャンに助けられます。しかし娘のコゼットのことを心配しながら死んでしまいます。ジャヴェールはバルジャンの素性をあばきます。

ジャン・バルジャンはコゼットを取り戻すことに成功して、素性を隠しながら一緒に生活します。コゼットによって「愛」に満たされることを知ります。やがて美しく成長したコゼットはマリウスと恋に落ちます。

マリウスを好きなエポニーヌは、かつてコゼットを働かせていたテナルディエ夫婦の娘です。しかし彼女はマリウスの手助けをします。マリウスは仲間たちと市民蜂起を企てますが失敗に終わり、エポニーヌや仲間は次々と殺されてしまいます。

マリウスを救うため潜入していたジャン・バルジャンは、宿敵ジャヴェールを助けます。そして負傷したマリウスをかついで下水道へ逃げます。途中でジャヴェールに見つかったけど逃してもらえます。その後悩んだジャヴェールは投身自殺します。

バルジャンの救出によって命が助かったマリウスは、コゼットと結婚します。マリウスに素性を明かしたバルジャンはコゼットから離れます。しばらくして、2人とファンティーヌ、司教に見守られながらバルジャンはその生涯を閉じます。

私の好きなシーン

他にもありますが、これを書いている時に思いついたシーンだけを挙げてみます。

  • 冒頭の服役中に大人数で労働するシーン
  • 司教がバルジャンに銀の燭台を与えて「愛」に目覚めさせるシーン
  • ジャン・バルジャンが馬車の下敷きになった男性を助けるシーン
  • ファンティーヌが売春宿で歌うシーン
  • ジャン・バルジャンが悩んだ末に素性を明かすシーン
  • ジャン・バルジャンとコゼットが出会うシーン
  • エポニーヌがマリウスとコゼットを合わせるシーン
  • 民衆蜂起するシーン
  • ガヴローシュがジャヴェールを見抜き、死後に勲章を与えられたシーン
  • ジャン・バルジャンが宿敵ジャヴェールを助け、下水道で助けられたシーン
  • エポニーヌがマリウスの身代わりになって思いを告げたシーン
  • バルジャンがマリウスに全てを打ち明けてコゼットから離れたシーン
  • バルジャンが天に召された後で、みんなで歌ったシーン

『レ・ミゼラブル』の感想や人物評

今さら言うまでもないけどテーマは「愛」です。みんな自分のことで精一杯で「愛」の大切さに気づきません。そして気づいた人は幸せになり、気づけなかった人や愛に見放された人は幸せになる前に死んでしまいます。

一生を通して幸せだった人はいませんが、最も「愛」に恵まれていたのはコゼットだと思います。幼少期につらい思いをしたけど、その時でさえファンティーヌという母親の愛を受けていました。

最も悲しい運命だったのは、誰にも愛されなかった(でも自由はあった)ガブローシュや、一生悩み続けたジャヴェールだったような気がします。

エポニーヌもかわいそうだけど、幼少期は母親に愛されたし、マリウスのことを影ながら愛していて協力するなど、本人的にはとても満足できた人生を送れたような気もします。私はコゼットよりも共感を持てました。

逆にあまり共感を持てなかったのはマリウス。エポニーヌの気持ちを利用したり、バルジャンへの仕打ちはともかく、蜂起でもあまり役に立たず、仲間が死んだ後は金持ちの実家へ戻ってコゼットとの結婚生活って。

マリウスの一生って何がしたいのかさっぱり分かりません。欲望に忠実に生きているけど、結局は周りの助けがないと成長できない、それでいて美味しいところは全てかっさらっていく、RPGでいうと勇者みたいな存在です。

幼少期のコゼットが預けられていた宿屋の夫婦も出番は多いけど私は退屈でした。特に宿屋の歌とか必要ですか?でもいろいろ重要な役どころを果たすんですよね。「愛」と対局の部分を表現するための小悪党を演じたのでしょうか。

ジャン・バルジャンは途中から神がかってきます。19年間も服役して人間不信におちいった彼を、あそこまで改心させた司教がこの物語の最強の「神」ですね。

最後まで「愛」に翻弄された人々ですが、本当は「時代」に翻弄されていたのだと思います。そんな「時代」に1つの「愛」にたどり着けたコゼットとマリウスは、多くの犠牲者たちに感謝すべきなのかもしれません。

少し残念だった点

どんな作品でも名作でも残念な点はあります。ただそれらを超えるだけの良い点があるから、高評価されるのだと思っています。

  1. 普通のサスペンスタッチの映画として見てみたかった
  2. 逃亡劇や、コゼットとバルジャンの2人生活をもっと見たかった
  3. コゼットの心情をもう少し表現してほしかった
  4. レ・ミゼラブルを初めて見る人には説明不足でわかりにくいかも

普通のサスペンスタッチの映画として見てみたかった

私はたぶんミュージカル形式より、普通の映画の方が好きです。慣れるまでは歌うことに違和感がありました。

逃亡劇や、コゼットとバルジャンの2人生活をもっと見たかった

時間の関係からか、逃亡劇はほとんどなかったのが物足りなかったです。無駄な歌のシーンを削ればもっと描けたと思うのですが。

コゼットの心情をもう少し表現してほしかった

コゼットのセリフが少なくて印象に残っていません。ジャン・バルジャンへの感謝の気持ちなどももっとストレートに表現してほしかったと思います。

レ・ミゼラブルを初めて見る人には説明不足でわかりにくいかも

ミュージカルを見てない人やストーリを全く知らない人は、対象にしていないと思います。シーンの切り替えが速くて、説明もないためにある程度推測しながら見る必要があると感じました。

まとめ:今日のゆめぴょんの知恵

見る前は「暗い話なので元気のある時に見よう!」と思っていましたが、元気のない時にこそ見る価値のある映画だと思いました。小悪党はいるけど、本物の悪党はいないし、ハートフルな気持ちで終われるのもいいですね。

同じように、読後感というか視聴後感の良かった映画を2つだけ紹介しておきます。

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ゆめぴょんでした。ちゃおっ!

参考:レ・ミゼラブル(2012年)あらすじ/評価76点/ネタバレなし/予告動画

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