グーグルアナリティクス/Google Analyticsの初心者のうちは、ユーザーサマリーの情報を見て慣れるようにしましょう。今回は基本的な用語解説とユーザーサマリーの使い方を紹介します。
ゆめぴょんです。こんちはっ(^^)/
グーグルアナリティクスは無料で高機能なアクセス解析サービスです。Webサイト運営者も、ブロガーも使いこなせばSEO対策やPV増加・アクセスアップに役立てることが可能です。前回は登録とトラッキングコード設定まで解説しました。
その他にも、Googleアナリティクスに関するおすすめ記事をまとめていますので、下ページを参考にしてくださいね。
初心者の域を卒業している人は、カテゴリ解析にも挑戦してみてください。
さて今回はグーグルアナリティクスの最初の画面(ユーザーサマリー)を紹介します。そしてそこで出現するアナリティクス用語についても解説します。
グーグルアナリティクスの「期間」の設定方法
Google Analyticsにログインすると、最初に表示されるのが「ユーザーサマリー」と呼ばれる画面です。サイトやブログを読みに来てくれた「ユーザー」の概要です。
同じように「集客(方法)」「(訪問者の)行動」「リアルタイム」などにも「サマリー」の項目があります。ざっと確認するには便利です。
アクセス解析する「期間」の設定
まずは画面右上の「2014/09/25 – 2014/9/30」などと表示されている部分で、アクセス解析したい「期間」を設定します。グーグルアナリティクスの全ての前提になる設定です。
「開始日」と「終了日」をカレンダーや直接、入力することが可能です。またはドロップダウンメニューで、下のような期間を選択することもできます。自分で選びたい時は「カスタム」を選択してください。
- 今日
- 昨日
- 前週
- 先月
- 過去 7日間
- 過去 30日間
期間を指定したら「適用」ボタンを押すことを忘れずに!期間が変更されると、グラフなども書きなおされます。
前週や先月などと「比較」することもできます。今回は触れませんが、比較する時は、曜日を統一して季節変動なども考慮した上で行うことをおすすめします。
「期間」の便利なショートカットキー
上で指定したような「期間」には、便利なショートカットキーが用意されています。これを覚えると作業効率が格段にアップしますよ!
- 「d」「t」:今日に設定。「today」と覚える
- 「d」「y」:昨日に設定。「yesterday」と覚える
- 「d」「w」:先週に設定。「week」と覚える
- 「d」「m」:先月に設定。「month」と覚える
- 「d」「7」:過去7日間
- 「d」「30」:過去30日間
- 「d」「c」:設定期間の前期と比較
- 「d」「x」:設定期間の前年と比較
キーボードの「d」の次に「t」と押せば、今日だけの情報を表示できます。全角モードのままでもOKです。「ctrl」や「command」キーを押さずに「d」「t」とテンポよく押せばいいです。
このうち私がよく利用するのは、「d」「t」の今日、「d」「y」の昨日、「d」「m」の先月、「d」「30」の過去30日間です。
グーグルアナリティクスの用語の解説
期間の下には「すべてのセッション」や「セグメント」や「グラフ」などがありますが、今回は初期値のままでOKです。
次に「セッション」「ユーザー」「ページビュー数」などの指標が数値で表示されています。小さなグラフをクリックすると、画面上方のグラフとして再表示されます。
それぞれの用語について簡単に解説します。
セッションとは?
ユーザー(訪問者)がサイト・ブログを訪問してから、30分経過するまでが「1セッション」と数えられます。この「30分間」は4時間までの間で変更可能ですが、初期値は30分間です。
他サイトへ移動しても、30分以内に戻ってくれば1セッションと見なされます。同じセッションの期間内であれば、何ページ見ても1セッションとしか数えられません。
ただし例外はあって、ブラウザやデバイスを変えた場合、セッション期間中に日付が変わった場合、違うリンクをクリックしてアクセスしてきた場合などは、別セッションとしてカウントされます。
以前は「訪問数」と表記されていました。
ユーザー数とは?
サイト・ブログを訪問してくれたユーザーの数です。セッションが切れても、同じユーザーであれば「1ユーザー」として数えられます。
詳しい計測方法はわかりませんが、おそらくCookieを利用していると思われます。だからブラウザやデバイス(PCからスマホ、タブレットなど)を切り替えれば、別ユーザーとしてカウントされます。
新しいユニバーサルアナリティクスでは、デバイスを変えても同一ユーザーを認識できるようですが、それはログインの発生するサイトのみ。しかも設定が必要です。通常のサイトでは、デバイスを切り替えると別ユーザー扱いされます。
「ユーザー数」は常に「セッション数」よりは少なくなります。以前は「ユニークユーザー数」と表記されていました。
ページビュー数とは?
ブロガーなどがよく語るPV(ページビュー数)とは、サイト・ブログのページが読まれた回数です。ユーザーやセッションが同じでも、新しいページを読むと、1PVとカウントされます。
セッションやユーザー数よりもPV(ページビュー数)が重視される理由は、どの記事やページが読まれているかを判断するには、ページビュー数を見るしか方法がないからです。
また、グーグルアドセンス/Google Adsenseやアフィリエイトで広告収入を得ているサイトの場合は、ページビュー数により左右されることが多いです。
ページ/セッションとは?
1セッションの間に訪問したページビュー数の平均値です。1回の訪問で読んでもらえたページの数なので、この値を増やせれば全体のページビュー数も一気に増加させることができます。
ブログの場合は1.2〜1.4くらいが多いようです。Webサイトでは4を超える場合もあります。いずれの場合もリピーターが増えると、新着記事しか読まないため、ページ/セッションは下がる傾向になります。
ページ/セッションを増やすには、高品質な記事やページを増やし続けるのが最も簡単な方法です。
そして記事が増えてきたら「新着記事」「関連記事」「人気記事」などへの導線として、内部リンクをしっかり設定する必要があります。下記事も参考にしてください。
- 【WordPressまとめ】内部リンクのいろいろ設置方法!SEO対策やPVアップのために
- コピペでOK!WordPress Popular Postsで新着と重複なしのカテゴリ別サムネイル付の人気記事表示
- 【WordPress】ページネーションの自動生成でSEO対策!プラグイン不要
- WordPress Popular Postsでカテゴリ別サムネイルつき人気記事一覧!SEO対策にも
- 【WordPress】YARPPプラグインで関連記事一覧を表示!設定方法とSEO対策
以前は「訪問別ページビュー数」と表記されていました。
平均セッション時間とは?
1セッションの間にサイト・ブログに滞在した時間の平均値です。長く滞在された方がよく読まれているという指標になります。
ただし、読みにくい文章や、わかりにくいナビゲーション・デザインの場合も、平均セッション時間は長くなるため、見きわめが大切です。
ブログの場合は、1〜2分の間くらいが多いようです。ページ/セッション数と同じく、リピーター率が上がれば、平均セッション時間も短くなりがちです。
この値、正確には最初にページを訪問してから、最後のページへ移動するまでの時間です。最後のページを読んでいる時間はカウントされません。
だからリピーターが新着記事のみを20分かけて読んでくれた後に別サイトへ移動すると、平均セッション時間にはカウントされません。そういう意味では、参考程度の指標にしかならないと思っています。
直帰率とは?
サイト・ブログを訪問してくれて、1ページだけ読んですぐに別サイトへ移動(直帰)した人の割合です。直帰(セッション)数 ÷ 全セッション数です。
リピーター率が上がると、直帰率も上がる傾向になります。ブログの場合は、75%〜90%前後が多いようです。もちろん低い方が良いので、上のページ/セッションと同じく、内部リンクや記事品質の改善で低下をはかりましょう。
同じような指標に「離脱率」というのもあるので、ついでに解説しときます。
離脱率とは?
ページを訪問した人のうち、その直後に別サイトへ移動した人の割合です。直帰率と似ていますが、離脱率はページ単位で分析する時に役立ちます。
「あるページの離脱数 ÷ あるページのページビュー数」で算出されます。
離脱率の高いページは、質の低い記事であると見なすこともできます。または内部リンクなどナビゲーションがわかりにくいために離脱している可能性もあります。記事内に関連記事へのリンクをはるのも有効な手段です。
新規セッション率とは?
全セッション(訪問数)のうちの、新規(初めて訪問)のセッションの割合です。「新規セッション ÷ 全セッション数」で算出されます。
「100% ー 新規セッション率」は「リピーター率」になります。ユーザーサマリーの右側の円グラフは、新規セッション率とリピーター率を表したグラフです。
新規セッション率も、ブラウザやデバイス(PC、スマホ、タブレット)を変えたり、Cookieをクリアしてしまうと正しく計測できないため、参考指標として考えればいいでしょう。
ブログの場合の新規セッション率は、70%〜90%前後が多いようです。RSS登録者やSNSフォロワーの多い場合はもっと低いかもしれません。
GoogleやYahooなど検索エンジンからの訪問率が高いサイトやブログは、新規セッション率も高くなる傾向にあります。
まとめ:今日のゆめぴょんの知恵
グーグルアナリティクス/Google Analyticsの使い方入門の第2回目は、ユーザーサマリーの使い方とアクセス解析特有の用語解説でした。
わかりにくい部分や間違いの指摘などがあれば、ツイッターなどSNSで気軽に質問してくださいね。グーグルウェブマスターツールの使い方や設定方法については、下記事を参考にしてください。
ゆめぴょんでした。ちゃおっ!