海外旅行に行くのなら、短期でも中長期でもカバンは最も慎重に選ぶべき持ち物です。途中で破損すると、現地でも購入できますが時間が無駄です。今回はバックパック、スーツケースの比較からサブバッグまで考えてみます。
ゆめぴょんです。こんちはっ(^^)/
今回から海外旅行の準備編として、持ち物について書いていきます。中長期で旅行する人は、予防接種や海外旅行保険についての記事も参考にしてください。
さて持ち物の最初は全ての荷物を運ぶバッグについてです。私は衣服などは着古しのものなどお金をかけなかったけど、カバンだけは良い物を選んで良かったと思います。特にバックパックは同じものを5年間使ってもまだ使えます。
スーツケースか?バックパックか?
まず最初にスーツケースとバックパックのどちらを選べばいいか迷っている人へのアドバイスです。選ぶポイントは渡航エリアと旅行スタイルの2点です。
たまに会う旅行者で後悔しているパターンは「体力・腕力がないからスーツケースにしました」という人。なのに安いホテルを現地で自力で探す旅行スタイルという矛盾。
逆にバックパッカーでさえスーツケースが向いている場合もあります。各自で渡航国と旅行スタイルを考えて適切に選ぶようにしてください。
スーツケースが向いている旅行・エリア・人
- 滞在型。一箇所を拠点にする旅行スタイル
- ホテルは個室に泊まる人。ドミトリーはNG
- バックパックの人と一緒に都市移動しない人
- アメリカ。東欧を除くヨーロッパ。その他の国の都市部が中心
- 重い荷物を肩で背負えない人。肩が弱い人など
- セキュリティにこだわる人
スーツケースがバックパックより優れている点は、平坦な道なら移動が楽な点と、施錠できる点です。バックパックも施錠できますが、スーツケースの方がセキュリティは高いです。
留学・ホームステイ・ワーホリなど、宿泊先をほとんど変えない場合は、スーツケースの方が向いています。ただ移動がないのなら、肩の弱い人でもバックパックが使えるという考え方もあります。あとは好みです。
バックパックの人と一緒に移動するつもりの人は、機動力が違いすぎるので考えた方がいいかもしれません。ホテルに荷物を置いてから、観光を一緒にする場合はサブバッグになるので問題ありません。
スーツケースは開ける時に、ある程度の場所が必要です。ドミトリーなどは個人スペースが狭いため利用者はつらそうです。ベッドの上で開けるしかない場合もあるけど、衛生的にオススメしませんし、2段ベッドの上だと無理です。
そして開けたら中身が全て見えるのも欠点の1つです。同室の人にのぞかれても文句は言えません。また外を歩く時も、旅行者の少ない地域では目立ちすぎて狙われる確率も上がりそうです。
欧米でも階段・石畳の多い都市はつらいです。特にヨーロッパは石だたみの町が多いので、都市移動が多い場合はスーツケースはおすすめしません。
バックパックが向いている旅行・エリア・人
- 移動型。都市移動の途中で観光する旅行スタイル
- 現地で安いホテルを探す人
- 登山・トレッキングしながら移動する人
- 他のバックパッカーと一緒に都市移動する人
- ホテルは個室だけでなくドミトリーにも泊まる人
- 全てのエリア
- 10〜15kgくらいを肩で背負える人
いわゆるバックパッカー旅行には、バックパックが圧倒的に向いています。背負えないとか、可能な限り楽したいという人は、車輪付きバックパックもあります。ただし車輪とその骨組み分の重さが増すので、背負う時には重くなります。
私はなるべく旅行期間を短くするために、都市から都市へ移動する途中で1〜2ヶ所を観光することも多かったです。そうすれば1泊ですみます。これを滞在型で観光すると、最低2泊+移動日が必要になってしまいます。
こういう風に短い期間に多くの観光地を回る旅行スタイルの場合は、バックパック以外に選択肢がない気がします。駅のロッカーなどで荷物を預ける場合も、大きなスーツケースは入らない場合も多いです。
他のバックパッカーと宿探しや都市移動を共にする場合も、機動力のあるバックパックの方が便利です。ドミトリーに泊まる時も、立てたままで荷物を出し入れできるし、荷物をのぞかれにくいです。
欠点はセキュリティの弱さです。施錠しててもスーツケースよりは開ける方法がいろいろあります。ただパックセーフを使えば、かなりセキュリティアップします。泥棒でも開けるのが面倒になります。
私はドミトリーでも個室の場合でも、外出時は必ずパックセーフで施錠してベッドとバックパックをくくりつけていました。幸い5年間で一度も貴重品を盗まれたことはありません。
バックパックの選び方
スーツケースについては使っていないため選定基準がわかりません。バックパックの選定基準として、私は次のような点を重視しました。
- サイズ
- 背負いやすさ(必ず実際に背負うこと)
- 丈夫さ。セキュリティ
- 収納
- 色、デザイン、メーカー
バックパックでまず最初に選ぶべき点はサイズです。1ヶ月以上の中長期なら35リットル以上はほしいと思います。非力な方や女性なら55リットルまでにした方がいいと思います。私は55Lでしたが小柄なので、満タンの時はカバンの方が大きいくらいでした。
どんなに長期間の旅行でも、特別大きな持ち物がない場合は50リットル前後で大丈夫です。ただし小さすぎるよりは、少し大きめの方が良いです。バッグに入らなくてあきらめるのは残念です。
荷物の多くない人なら、飛行機に持ち込めるサイズもお勧めです。航空会社によって違うので事前によく乗りそうな会社の制限を調べておきましょう。LCCなら持ち込むと手数料を安くできます。
次に考慮すべき点は背負いやすさです。これだけはネットではなく、直接店舗で確認してください。同じサイズ・メーカーのバックパックでもシリーズによって全然違います。特に標準体型でない方は、必ず店舗で背負うことをおすすめします。
店員がアドバイスをくれたとしても、あなたの背負い心地がわかるのは、あなただけなので、最終判断はあなた自身で考えるようにしてください。
頑丈さというのは、すぐに壊れないこと以外に、セキュリティ面でも重要です。スリの多いヨーロッパでは、背負って歩いている時でさえ、バッグをナイフで切って盗む手口があります。
収納、色、デザインなどは好みで選んでください。外ポケットは小分け管理や、さっと出し入れする時に便利ですが、歩いている時・荷物預け時・ホテルなどで簡単にスラれるのであまり活用できません。
ちなみに私が選んだのは、「JACK WOLFSKIN」の「TASMAN TRAIL 55リットル」です。ネット検索しても見つからないので、シリーズ名が変わっているかもしれません。L-Breath御茶ノ水店で19,000円くらいでした。
最近の旅行者がよく使うバックパックは「カリマー」「ドイター」「グレゴリー」などですが結構高いです。ただサブバッグよりは盗まれにくいため、良い物を選んでもいいかもしれません。
雨、雪、砂などから、バックパックを守ってくれるザックカバー(レインカバー)やパックセーフ(上で解説)もサイズに合わせて購入しておくと便利です。ケチャップ強盗に遭遇してもカバーを洗うだけですむので楽ですし。
ケチャップ(マスタード)強盗は南米で出没します。バッグにかけてきます。その仲間(女性が多い)が親切に近づいて、タオルを貸してくれます。拭いているすきにサブバッグや貴重品を奪って走り去ります。
サブバッグは、リュックか?ショルダーか?
それでは次にサブバッグについても考えてみます。サブバッグとは、観光や食事に行く時にも持ち歩くカバンのことです。
移動中も貴重品はサブバッグで管理することになります。主にリュック(ザック)とショルダーバッグのそれぞれのメリットを並べてみます。
- リュック:平坦でない道。登山・ハイキング・トレッキング
- リュック:街歩きや、数時間歩く場合。疲れにくい
- リュック:観光時の荷物が6Kg以上ある場合。疲れにくい
- ショルダーバッグ:前後にリュックを背負いたくない人
- ショルダーバッグ:小分け収納にこだわりたい人
- ショルダーバッグ:物を出しやすい
- ショルダーバッグ:観光時に守りやすい
リュックの利点は両手が完全に自由になるし、坂や山を歩く時、重い荷物を持ち歩く時に長時間でも楽です。ただ、それ以外の場合はショルダーバッグが向いています。
私は当初はショルダーバッグを持ち歩きました。しかし、1日中観光を続けたり、自然の中をトレッキングする時にはリュックの方がかなり楽でした。半日程度の街歩きだけなら、ショルダーバッグがいいと思います。
セキュリティ面から考えると、丸ごと取られる場合はどちらでも同じです。ただリュックは後ろに背負っている時に、ナイフで切られて貴重品を抜き取られて気づかない場合もあるようです。
一長一短なので、あとは好みです。またどちらの特性もあわせ持つ、3WAYタイプもあります。ただしどっちつかずになりがちなので、必ず目で見て決めましょう。
ちなみに私がまた長期旅行に行くとすれば、基本はショルダーバッグにして、トレッキング用に重くないリュックをバックパックの中にたたんで入れておきます。3WAYタイプも検討します。
サブバッグの選び方
私が世界一周旅行時に持っていったのは、ユニクロの2,000円くらいの普通のリュックです。ショルダーバッグは、バックパックと一緒にL-Breathで選びました。7,000円くらいでした。
ノートパソコン、ガイドブックを持ち歩く人は、それらのサイズを考慮しましょう。あと必ず持ち歩くペットボトルの収納も考えてください。
登山やトレッキングがメインの人は、ノースフェイスなどでもいいでしょうけど、バックパックよりも盗まれやすい物なので安いのでいいと思います。あまり高価な物だと、カバン目的で盗まれそうなので。
海外でバッグを購入すると安い場合もあるけど、ニセ物も多くて長持ちしません。私も何度も買い換えましたが数ヶ月で壊れます。チェックポイントは背負う部分とカバンとの接着と、ファスナーです。
まとめ:今日のゆめぴょんの知恵
旅行カバン、バッグ1つだけでもこれだけ検討が必要です。年末年始など海外旅行の準備は、なるべく早くからとりかかった方がいいですよ。
海外へのお金の持って行き方や、クレジットカード、国際キャッシュカードのオススメについては、下の記事を参考にしてください。
ゆめぴょんでした。ちゃおっ!