海外旅行で一番恐いのは「人間」だと思います。強盗・盗難・スリ・詐欺・内戦・革命・テロ・交通事故、全て人間が起こすものです。今回は実際に見聞した強盗・犯罪例を挙げて、私の対策法も共有します。
ゆめぴょんです。こんちはっ(^^)/
これまで狂犬病、マラリアなど海外旅行の恐い話ばかりしてきました。せっかくなのでもう1つ2つ、最も恐ろしい「人間」についての話です。その後はもっと明るい旅行術にする予定なので楽しみにしてください(笑)
日本の治安の良さ。マズローの5大欲求から
世界一周旅行から日本に戻ってくると「治安の良さ」「清潔さ」などに慣れて無防備になる自分を感じます。これは人間の欲求の2つめ「危険回避(安全)欲求」を満たします。そしてより創造的な方向に意識を向けることができます。
ちなみにマズローの提唱した5大欲求は次のとおりです。
- 生理的欲求
- 危険回避・安全欲求
- 社会・所属欲求
- 尊敬・承認欲求
- 自己実現欲求
人間以外の生物は通常は「2」まで。ボスなど集団の中で数匹だけは「4」を目指します。幸い日本人の多くは「3、4」や「5」を目指せる状態にあると思います。しかし国によっては「2」で精一杯の場合もあることを実際に体験してきました。
ずっと日本に住んでいると一種の「平和ぼけ」になります。これは不幸なのではなく「幸せ」のあかしです。しかし海外旅行・滞在に行く前には、人間本来の「危険回避能力」を復活させる必要があります。
海外で人間が引き起こす危険
冒頭でも挙げましたが、次のようなものが主に考えられます。
- 強盗・どろぼう・スリ
- 詐欺・睡眠薬強盗
- 痴漢・暴行(男女とも危ない)
- 交通事故
- テロ・革命・内戦・戦争
テロ・革命・内戦・戦争
これらについては日頃からニュースや外務省の危険情報などをチェックすることをオススメします。そして少しでも危険を感じたらその国には入らないことです。
しかし勘違いしないで欲しいのは「テロ・革命・内戦・戦争」は突発的な場合が多いので、1回起こっただけで「怖い国」判定はできません。例えば、シリア、イエメンも内戦が起こるまでは欧米より治安は良かったくらいです。
私は既に起こってしまっている国には絶対に入りませんでした。起こった後にイラク、ソマリア(ソマリランド)、シリア、エジプトなどに入ろうとしている日本人には驚きました。
しかし私も不運なことに3回だけ滞在時にピンポイントで巻き込まれました。1回めはチュニジアの革命。アラブの春のはじまりを目の当たりにしました。街中を戦車が走りました。幸い旅行者には寛大で普通に出国できました。
2回目は、イギリスのロンドンでの暴動。こちらは外国人にも危害を与えてたようですが、夕方以降と土日だけだったので、平日昼間は他の旅行者と同じく普通に観光して、さっさと他の都市へ移動しました。
3回目は中国。最初まわっている時には中国人の親切さに驚くばかりでした。しかし尖閣問題後は、日本人だとバレると少しだけ気まずい場合もありました。それでも90%以上の人はとても親切でした。
暴動の最中の北京や上海にはもちろん近づきませんでした。他の都市でも日本人を保護するという名目で警察署での登録を強要されたことがあります。国際問題にはしたくないのと、旅行者が減ると財政も厳しくなるので当然の処置なんでしょうけど。
ただホテル、観光地、レストランなどで日本人という理由で断られたのは1件だけです。そこは町全体のホテルがダメでした。市長だか有力者の命令のようで、ホテル従業員には申し訳ない顔をされたのを忘れられません。
ちなみに竹島問題後の韓国でも、イヤな思いをしませんでした。今の日本でもそうですが、本気で外国人を嫌う人は少ないと思います。こちらもなるべく先入観をなくして接したいと思いました。話がそれて、すみません。
交通事故
ここでは飛行機・電車など「運」に大きく左右されるものは除きます。それ以外の自動車・バイクの危険についてです。特に中途半端に発展している国が集まる、中南米、東南アジアが危険です。
事故のパターンで多いのは「信号がない場所での横断中の接触」「バス・タクシー乗車時の交通事故」「自動車・バイク運転時の衝突事故」「崖や川などへの転落」などです。
外出時にぜひ覚えておいてほしいのは次のとおり。
- 自動車優先の国が多い
- 基本的に運転が下手
- ゆずりあい精神は少ない
- スピード狂が多い
- 崖や川のすぐそばを平気で通る。雨天時は超危険
日本では歩行者優先だけど、海外では車・バイクは止まってくれないと思った方がいいです。もちろんスイス、ドイツ、アイスランドのように日本以上の国もありますけど少数です。
それ以外の犯罪
強盗、スリ、詐欺、性的犯罪などは、まず多発地帯に行くのを避けることです。上の外務省のサイトや、ガイドブック、個人ブログなどで行く前に調べておきましょう。
危険地帯ではない場合も、日没後の外出、地元民との過度な接触、日本で着ているキラキラ服、性的欲求を刺激する服装、一眼レフカメラ・装飾品などの見せびらかせ、などは避けることが、トラブル回避につながります。
海外旅行時に見聞した実際の犯罪例と対策
ここでは「おどかす」意味もこめて、実際に私が旅行中に見聞きした事故・事件について書いてみます。いくつかの事件をつなぎあわせて、わかりやすく修正してるのもあります。
ホテルでの盗難例
日本人だけのホテルで盗難
公共の場にパソコンを置きっぱなしで席をはずして、戻って来るとなくなっていたそうです。まず現地従業員が疑われましたが、日本人の可能性の方が高い状況でした。
忘れてはいけないのは、日本にも泥棒がいることです。日本人どおしで疑心暗鬼になってしまいます。誰かが「魔がさす」ような状況にはしないことが大切だと感じました。
部屋のベッドに貴重品を出しっぱなしで外出
戻って来るとなくなってたそうです。個室なら高い確率で従業員が犯人です。ただ窓から侵入したり、空調の隙間などから釣り竿で貴重品を盗んだり、泥棒が合鍵を持っているという例もあるそうです。寝ている間に合鍵で侵入され盗まれた例もあります。
ひどい場合は、隣の部屋から壁や扉を壊して侵入してきて盗まれた例もありました。特に部屋に不要な扉が付いている場合は要注意です。チェックイン時に見つけたら部屋を変えてもらいましょう。従業員が犯人なら変えてくれないでしょうけど。
貴重品を部屋に出しっぱなしで外出は、日本でも高級ホテル以外ではすべきでないと思っています。上でも言いましたが「魔がさす」状況にはしないこと。部屋に置いていく場合もカバンの中に。可能なら鍵をかけた方がいいでしょう。
部屋の外のロッカーに貴重品を入れて外出
戻ってくるとロッカーや南京錠が壊され、貴重品は紛失していたそうです。これも従業員が怪しいけど、犯人ははっきりしました。チェックイン時に後ろに並んでた人がチェックアウトもせずに行方不明になったのです。部屋番号とかも聞いてたのでしょう。
盗まれたのは電子機器や現金など貴重品のほとんどなので、ホテルの1泊代より高価なため、宿泊代を払ってでも逃げる価値があると判断したのでしょう。プロのしわざっぽいとのこと。
またドミトリー部屋のロッカーに入れてた財布から、毎日100ドルづつ盗まれた友人もいます。全額ではないので気づくのが遅れたとのこと。発覚を恐れる従業員のしわざでした。1度成功すると毎日クリーニングのたびに盗んでいたのだと思います。
中級ホテル以上でない限りホテルのロッカーを信用してはいけません。南京錠や木のロッカーは簡単に破壊できることを知っておいてください。ピッキングや金切りバサミ・ハンマーでも簡単らしいです。
それでも私は貴重品を分散するつもりでロッカーを利用していました。ただし施錠はホテルのものだけでなく、自分の持っている一番頑丈な南京錠をかけました。幸い一度も盗まれませんでしたが、盗まれても貴重品の3分の1くらいでした。
外出時に巻き込まれた犯罪例
マーケット・メルカド・市場・夜市など混雑する場所
カメラ撮影してたら、突然後ろからカメラを取り上げられたそうです。カメラケース、ネックストラップなどは、ナイフやハサミで簡単に切られます。盗まれたら追いかけない方がいいです。土地勘ではかなわないし危険です。
私も首から下げてるカメラを思いっきり引っ張られたことがあります。幸いカバンにもつなげていたため盗まれませんでした。犯人は現地の少年たち。昼間で人通りも多かったため、大声を出すと逃げて行きました。
カメラやスマホは日本ではあまり盗まれませんが、海外では標的です。友人はカメラを盗まれて後日、泥棒市場に行くとそのカメラが陳列されていて、警察をよんで取り返しました。漫画のような本当の話です。
街を歩いてて小さな薄暗い通り
ちょっと近くに買い物するだけのほんの数10メートル。突然うしろから羽交い絞めにされ、首を締められて気絶。起きたら貴重品を全て盗まれていたそうです。日本人旅行者がよく隠す腰ベルトの貴重品まで。
これが有名な首絞め強盗です。地元民がちらほらと周囲にいたそうですが、みんな見て見ぬふりです。関わりあうと自分も危ないため誰も助けてくれません。そういうスラムっぽい場所には入っては行けません。
ある人は首絞め強盗にあったけど友人のおかげで助かりました。そして3人くらいだったし格闘家みたいな人もいたため強気で犯人を追いかけたそうです。すると犯人の仲間10人以上に囲まれて、ボコボコにされたそうです。
上でも書きましたが、現地人に土地勘ではかなわないため絶対に追いかけてはいけません。助かったのならすぐに大通りに移動した方がいいです。海外では欧米も含めてスラムっぽい通りがよくあるのでボォーと歩かないように。
早朝に日本帰国の飛行機に乗るため、空港へ向かう市バスを待つ間に、バックパックなど全取りされた例もあります。パスポート再発行まで帰国延期になりました。日没後から早朝はなるべくタクシーを使いましょう。
日本人旅行者に人気の宿へ
行く途中で襲われたり、ドアや階段の前で待ち伏せされたり、して貴重品を盗まれたり、首絞めで気絶させられたりした例はずっと昔から絶えません。
特にバックパッカー系の宿は郊外や古いマンションの上階などにあるため、日本人だけでなく欧米人もよく狙われています。少し前には有名な宿の前で、欧米人が射殺された悲惨な事件も起こりました。
この対策は難しいですけど、なるべく市内中心地近くの宿を選ぶ、従業員に迎えに来てもらう、ホテルの部屋に入るまでは警戒を解かない、タクシーで乗り付けてホテルの中で料金を支払うくらいしか思いつきません。
そのホテルを予約する前に、最近泊まった客が書いた情報を、ネット検索して調べておくのも1つの防御法になると思います。
バー・クラブなどで
地元民と知り合って話をするのは旅の醍醐味です。あまり警戒ばかりしていては楽しめません。しかし酔っている時は通常よりも警戒するくらいがちょうどいいと思います。
バー・クラブ・ダンス場などで知り合った人とハシゴ酒して、その後行方不明になった話は日本人だけでなく欧米人でも聞きました。特に女性だけの場合は集団でも要注意です。
よくある手口は、アルコールや飲食物の中に睡眠薬を混入するようです。誘拐か売られたのか殺されたのか分からない人もいますが、ボッタクリバーで数十万円の高額請求されて監禁されてた例が最も軽症です。
男性の場合でも気がついたら体を縛られていた例があります。ホモによる性的誘拐です。日本人男性は小柄で顔も幼いので狙われやすいそうです(汗)。女性はもちろんですが、男性も警戒を怠らないでください。
どろぼうにカバンを引っ張られて
夜に旅行仲間と道を歩いていて、自分のカバンが引っ張られた事に気づき、抵抗したのか、それともただ引っ張られただけかは知りません。そのまま車道に出てしまい、トラックにはねられて死亡した日本人旅行者もいました。
このような悲しい話はいろいろ聞きました。有名人ではない限り日本のニュースにはなりません。そしてこのような例は現在の日本でも充分に起こりえます。
このケースもかなり運に左右されますが、対策は日没後に歩かないとか、車道近くを歩かないとか、荷物を引っ張られたらすぐ離すとかしか思い浮かびません。
バス・電車など移動時などの犯罪例
現地人や旅行者と仲良くなって
隣や前後の席などで仲良くなって、世間話などするのはとても楽しいし旅っぽいです。ただ、キャンディ(飴)やコーラや飲食物をすすめられたら、その場で飲み食いするのは控えましょう。
これは睡眠薬強盗の手口です。深く眠らせてから、ゆっくり貴重品をあさります。特に1人旅の場合は要警戒ですが、数人旅でも全員が眠らされたら同じです。ただ3人以上なら狙われることは少ないと思います。
それ以外の犯罪例
実際に近い友人に起こった話ではないため、信ぴょう性は確認できない犯罪例をいくつか紹介します。まずバックドロップ強盗。中央アジア周辺で頻繁に発生してたらしいです。その名のごとく、バックドロップして気絶して盗みます。最悪は首の骨が折れるきがします。
次にトランプ詐欺。家などに招待されて食事もごちそうになり、トランプでもして遊ぼうと誘われます。最初は少額を賭けて。調子よく儲かってくると勝ち逃げしにくくなります。そしてニコニコと賭け金を上げようと言われ承諾します。
すると賭け金を上げたところから、一気に負けだします。相手がイカサマをしてるのかどうかは知りませんが大負けするそうです。そして家族に囲まれクレジットカードを持って車で銀行へ行き、大金をキャッシングさせられるとか。
クレジットカードや、国際キャッシュカードごと誘拐されて、何回も銀行からキャッシング強要させられる事件もよく聞きました。自分で出金するため、パスワードとか無意味です。現金は保険がきかないため最悪の結果になります。命あるだけマシと思いましょう。
まとめ:今日のゆめぴょんの知恵
私は5年以上も海外旅行をしていましたが、幸い何も盗まれませんでした。事故や大きなトラブルにもあいませんでした。これはまず強運だったと思います。警戒してても不運なら昼でも強盗にあいますし、日本でも刺されます。
ただトラブルにあう確率は減らすよう努力や警戒はおこたりませんでした。ちなみに何度もトラブルにあう人には不運な人と、危険の回避能力不足の人がいます。ブログではトラブル記事がアクセス増えるようですが(笑)
なお盗難に備えて海外旅行保険には加入しましょう。現金は戻りませんが。またケガさせられた時のために破傷風の予防接種ワクチンも忘れずに打っておきましょう。
ゆめぴょんでした。ちゃおっ!